BLOG

経営パフォーマンスに資するワーク・ライフ・バランス、 ダイバーシティ、女性活躍に関する情報を提供します。

介護問題の本質:「私の物語」の混乱


こんにちは。wiwiwの村田です。

 

皆様、お盆を楽しまれましたか?

家族で集まるとても楽しい機会ですよね。

 

さて、最近、介護のご専門家とお話しする機会をいただきまして、

介護問題について、改めて気づきがありました。

 

皆様、「介護支え合い電話相談」はご存知ですか?

社会福祉法人浴風会が行っている無料の電話相談事業です。

弊社のアドバイザー、角田とよ子が室長を務めています。

介護者からの不安や悩みを受けとめ、のべ3万3千人以上の介護家族に寄り添って来ました。

 

その事業報告書の総括が素晴らしいので引用します。

3万以上の介護する方の声が凝縮されています。

 

—『電話相談から見える認知症介護家族の現状と課題』54頁—————

私たちの「介護相談」は2種類に分かれる。むろん「答えのある相談」と「答えのない相談」の2種類である。

例えば、「実存の問い」に介護保険の利用を説いても、その人の悩みの底にまでは届かないのである。

人はそれぞれ「私の物語」を作りつつ生きているから、生の場のそれぞれの局面で人は「私・世界」を作り直し、

自分のアイデンティティを確定し「ひとまずの安心」を手に入れているのだが、

特に不安の中に迷走し、「私・世界」を作り出せず「私の物語」は混乱する。

—————————————————————-

 

なんという卓見でしょうか。

介護問題は、いろいろ取り上げられているけれども、最終的に一番しんどいのは、「私の物語」の混乱なのです。

電話の本数も1回あたりの時間も、そして、電話応対技術の難しさも、「答えのない相談」が圧倒的だといいます。

 

ならば、「答えのある相談」についてはしっかり準備することで、「私の物語」の混乱に焦点化して備えられるはずです。

そして、「私の物語」の混乱にも、最小の負荷で済むよう、自己認識を高めていくことだって不可能ではありません。

「私は」、どんな介護がしたいのか、誰をプロジェクトメンバーにするのかなど・・・

 

会社では理性的な自分を保てても、家族のことになると人は誰しも抗しがたい感情を内包しています。

介護問題の本質は、「私の物語」の混乱である・・・・この素晴らしい実践知が活用されていきますように。

 

「社員の介護支援、何から始めたらよいかわからない」という経営者の皆様、おすすめはこちら

wiwiwサービスについてはこちらです。

CONTACT

もっと詳しい内容を知りたい方、お気軽にご連絡ください

フォームでのお問い合わせの場合はこちら
資料請求・ご相談はこちら
電話でのお問い合わせの場合はこちら
03-5338-6551営業時間/平日 10:00~17:00 ※土日・祝日は除く