こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。
9月21日は世界アルツハイマーデーでした。
日本の認知症患者の半分はアルツハイマー病を原因としています。
アルツハイマー病という名称は、オーストリアの精神科医が、51歳で亡くなった女性の病状や経過について1906年に学会で発表したことから命名されました。
2004年10月に国際アルツハイマー病協会第20回国際会議が、京都の宝ヶ池にある国立京都国際会館で開かれました。
私はオーストラリアのクリスティーン・ブライデンさんのお話しを聞きたくて参加しました。
彼女はオーストラリアの政府高官として働いていた46歳の時に若年性認知症と診断され、『私は誰になっていくの?-アルツハイマー病者からみた世界』(クリエイツかもがわ)の著者です。この本はアルツハイマー病と診断された3年後にご自身のことを丹念に書いた本で、私の心に深く響きました。
そのときは離婚して娘さん二人を育てているシングルマザーで姓はボーデンでした。
それが京都会議ではブライデンと紹介されたので、カタカナ表記をより英語らしくしたのかなあくらいに思っていましたら、何と、ポール・ブライデンさんと再婚し、ポールさんと一緒に来日したというではありませんか。
結婚紹介所で出会った2人。
ポールさんにアルツハイマー病であることを打ち明けると、ポールさんのお母さんがアルツハイマー病であったことから、「アルツハイマー病には慣れているから」という返事が返ってきたそうです。
会場は通路や階段まで人で埋まり、同時通訳用のヘッドセットも借りられないような盛況振りでした。そこに現れたクリスティーンさんは明るいオレンジとピンク系の衣装で、本当に美しかったです。その姿を見ただけで涙ぐんでしまいました。
その後、『私は私になっていく-認知症とダンスを』(クリエイツかもがわ)も著しています。
認知症に関心のある方、読書の秋にクリスティーンさんの本を読んでみませんか。
つのちゃん
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