こんにちは。wiwiwの介護アドバイザーの角田です。
8月15日の昼間、会内で出会ったお年寄りに「今日は終戦記念日ですね」と何気なく声をかけました。
すると、「日本が一方的に戦争は止めたと宣言した日だよ。天皇陛下が国民に向かって宣言したからね。
本当の終戦はミズーリ号で降伏調印式が行われた9月2日だよ」と教えてくれました。
欧米では世界史でそのように学ぶそうです。
ちょっとした立ち話でしたが、もっともっといろいろなことを教えてもらいたいと思いました。
おじいちゃんは無口でとか、おばあちゃんは同じことばかり言うから・・・と、
お年寄りと会話するのを面倒くさがる人が増えているように思います。
それは、さまざまな情報を簡単に手に入れられる世の中なので、
“年寄りの知恵”を必要としなくなったという面も大きいのではないでしょうか。
私は幼いころ、祖母から毎晩、桃太郎や花咲かじいさんの話をしてもらって寝ていました。
母は勤めており、妹と弟もいたので私は祖母と寝ていたのだと思います。
毎晩同じ話でしたが、祖母から聞くのが楽しみでした。
80歳を過ぎた祖母が倒れて入院したとき、家族や親せき皆でローテーションを組んで祖母に付き添いました。
私の順番の時、祖母はとても喜んで、孫というより女同士になって、いろいろな話をしました。
祖母がどんな女の子であったか、祖父との出会い、祖父のことで苦労したこと、戦中戦後のことなどです。
家で一緒に暮らしていた時にはこういう話をしたことがありませんでした。
祖母はそのまま帰らぬ人になりましたが、あの病室でのひと時は祖母からの最後の贈り物だったと思っています。
祖父母や両親がご健在であるなら、これまでの人生の中でキラッと光る思い出や、
つらかったことやうれしかったことを、インタビュアーになった気持ちで聞いてみてはいかがでしょう。
そこには、家族として共感できることがたくさんあって、あなたの人生の指針になるかもしれません。
つのちゃん
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