こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。
前回に続いて、ケアマネジャーというカタカナ言葉を取り上げます。
介護保険では、1ヵ月分のケアプランを立て、その通りに介護サービスを利用し、
利用した翌月に利用料を支払います。
もしケアプランにはないサービスが必要になったり、日時等を変えたい場合は、
必ずケアマネジャーに相談して、ケアプランを変更してもらうことが大切です。
このケアプランは利用者本人や家族が作成することも可能ですが、多くの場合、
ケアマネジャー(介護支援専門員)に依頼して作成してもらいます。
ケアマネジャーは、介護保険制度の始まりと同時に生まれた資格です。
介護福祉士や看護師等の資格を持った人が、一定の実務経験を積んだ後でケアマネジャー試験を受け、
合格するとケアマネジャーになれます。
主な役割は、ケアプランの作成、ケアカンファレンスの開催、給付管理業務です。
ケアプランを作成するためには、高齢者本人や家族と面談して状況や希望を把握し、
専門的な視点で利用者に必要なサービスを組み合わせます。
そして、本人と家族の同意を得てから、実際にサービスを提供する人たちと調整します。
これが一番大切な任務ですので、ケアマネジャーは、本人と家族がどういう暮らしをしたいと
思っているかを理解して、それを一緒に支えることができる人が望ましいといえるでしょう。
また、介護を家族だけで抱え込んでしまったら、仕事との両立は難しくなります。
介護は医療や介護の専門職やボランティア等のチームで行うことが大切ですが、
そのチームをまとめ連携を図ることもケアマネジャーの役割です。
ケアマネジャーが介護保険のコーディネーターといわれる所以です。
ケアマネジャーをしている知人はたくさんいますが、みな、人の話を聞いて
親身になってくれる人だなと感じています。
頼もしかったり、明るい人柄だったり、ユーモアがあったり、真面目だったり。
男性も女性も、高齢者に好かれる人が多いです。
家族がケアマネジャーとどう付き合えばいいかと質問されることがあります。
そのときは、初対面のときに先入観を持たず、専門職として敬意をもって接し、教えてもらおう、
説明してもらおう、一緒に考えてもらおうという態度で接するといいのではないかと助言しています。
お互いに高齢者のために知恵を出し合って行けば、信頼関係が生まれます。
ケアマネジャーは要介護状態の高齢者の自宅を、毎月1回以上訪問して面談することになっています
(要支援の場合は3ヵ月に1回以上)。
それは貴重な情報交換の時間ですので、家族が立ち会えるように、時間調整をお願いしてみましょう。
高齢者の状況とともに、介護家族の仕事上のスケジュールも伝えて、
ケアプランに活かしてもらうことが大切です。
最後に、どうしてもケアマネジャーと信頼関係が築けないという悩みを抱えてしまったら、
ケアマネジャーを替えてもらうという解決策があります。
本人には言いにくかったら、ケアマネジャーが所属している事業所にお願いします。
地域包括支援センターや市区町村の介護保険課でも相談に乗ってくれます。
ケアマネジャーとは同じ目標に向かって歩むチームのような関係でありたいですね。
つのちゃん
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