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【介護アドバイザーコラム】介護の「手間」に思うこと


こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。

 

電話相談では、「介護保険サービスを使えば楽になりますよ」と相談者に伝えることがあります。
ところが先日、「ケアマネジャーに『介護保険サービスを使えば楽になりますよ』と言われてショックだった」という相談が来ました。
「母の介護は大変だが、喜びもある。母との時間を大切にしたいから頑張っているのに」ということでした。

 

この相談を受けてから、いろいろなことを考えました。

 

家でケーキを焼くのが好きな人に、「手作りするのは大変だから、お店で買ったほうがいい。そのほうが楽だ」と言ったらどう思われるだろう・・・
焼きあがる時間が待ち遠しくてわくわくする
手作りケーキをおいしいと褒めてもらえてうれしい
ケーキを作る喜びには思い至らず楽だから買ったほうがいいと言うのは、失礼だと思いました。

 

また、介護保険の要介護認定においては、病気の重さではなく「介護の手間」によって介護度が決まります。

 

「手間」から私が連想するのは、「手間取る」「手間を省く」「手間いらず」というように、手間をかけないほうがいいと思えるような言葉です。
実際に「手間」の関連語には、めんどう・やっかい・煩雑なこと等がありました。
それゆえ、「介護に手間をかけるよりもサービスを使って楽をする」のがよいことだと思い、人にも勧めていたのだと思います。

 

そういえば、明治生まれの祖母は、「子育てに手間を惜しむな」「手間がかかった子ほどかわいい」「ひと手間かけるとおいしくなる」とよく言っていました。
祖母は82歳で亡くなりましたが、時間を惜しまない丁寧な暮らしぶりが思い出されます。

 

家事の機械化は進みましたが、介護にはまだまだ人手を要することが多いです。
人の手で時間をかけて介護することで、介護する人もされる人も幸せを感じる瞬間があるのではないでしょうか。
ぬくもりのある「手間」が殺伐とした暮らしに潤いを与えるかもしれません。

 

いつどんな介護サービスを使うかとともに、どの部分に「手間」をかけたら親も自分も満足するかを考えるのがケアプラン作成の要かもしれませんね。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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