組織のダイバーシティ化は、さまざまな変化やイノベーションを生み、競争力を高め、ひいては経営パフォーマンスの向上につながります。ダイバーシティを推進するため、多くの企業様が、社内風土の改革、管理職の意識改革、女性の管理職比率の向上などに取り組む中で、制度と風土情勢というソフトとハードの両論に頭を悩ませていることかと思います。
5/19(水)に開催した「キャリアと育児の両立支援プログラム」公開セミナーでは、他社に先駆けてダイバーシティ推進に着手した元東芝 多様性推進部・部長が、推進部隊発足当時には1%以下であった女性の管理職比率を、着実に向上させた施策や取組内容について、実際の事例を交えながら現場での状況把握、課題の設定、解決の方策などを、さまざまな角度からお話しいたしました。
【スピーカー】
岩切貴乃(いわきり たかの)
株式会社wiwiw 執行役員
㈱東芝に入社後、総合研究所にて研究者として勤務。本社に異動後、PCの商品企画に携わる。2004年より同社の男女共同参画組織の立ち上げから、女性活躍支援、男性の育児参画、ワーク・ライフ・バランス、働き方改革、意識風土醸成の活動に従事。2020年12月より現職、株式会社wiwiw執行役員。
今回のセミナーでは、wiwiw岩切より、「課題を明確にする」ことの意味や、周囲への働きかけ、風土を変えるための施策などの事例をかなり具体的にご紹介いたしました。
セミナー実施後のアンケートでは、9割の方に、非常に役に立った・役に立ったとご回答いただきました。ご参加いただいた多くの方が、自社に落とし込んだ際のイメージにつながり、何らかのステップを踏み出すきっかけになったのではないでしょうか。
本セミナーは定員の100名を大きく上回る160名の方にお申込みいただき、各社様のダイバーシティへの課題意識の高さを感じております。
セミナーにご参加いただいた皆様から、多くの嬉しいお声をいただきましたので、一部をご紹介します。
- 具体的な改善の流れや、実際の現場の反応等も交えてお話頂けたので、自社での対応を考えるヒントになった。
- 課題を明確にする、ということをより具体的にイメージできるように説明してくださり、大変役に立った。
- 今後社内でダイバーシティを推進するにあたり、明確にすること、ステップ、取り入れたい事例など、網羅的に学ぶことができた。
- 具体的な計画があろうがなかろうが、会社の管理職全てが聞くべき話であった。
- 当時の時代背景と東芝の現状、ミドル層を巻き込むことの重要性、施策内容、関係者への細やかなアプローチ等々、苦労を含めた経験に基づくお話全てが参考になった。
- 拠点数が多く職種もさまざまで規模の大きい会社でのD&Iの進め方について、拠点を巻き込む方法は参考になった。
- 20代後半~30代の女性職員がライフイベントによりキャリアブランクにならないような働きかけが必要だという点が、自社でできていないところだと気がついた。
- 女性活躍についての3つの切り口の紹介が頭の整理とともに打ち手の検討に役に立つと思います。「採用数の増加」「養成」「離職率の減少」この3つを自社内で効果的に検討していく必要があると感じました。
ダイバーシティ推進は一施策行うことですぐに効果が出るわけではなく、wiwiw岩切の言葉を借りると、打ち上げ花火を一発上げるのではなく、上げ続けなければなりません。誰もが活躍できる風土に変革するためには、ビジョンを共有し、組織の現状を確認し、アプローチ方法を定め、組織を巻き込み、施策を打ち上げ続ける強い意志が必要です。
今回、都合が合わず参加できなかった、同僚やほかの管理職メンバーにもぜひ勧めたいなど多くのお言葉をいただきましたので、7月15日(木)に、同内容で再度セミナーを開催いたします。
東芝のダイバーシティ推進が成功したポイントや、それまでの過程・具体的な施策などについて詳しく知りたい、他社の事例を参考にしたいと思われた方は、ぜひご参加ください。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
wiwiwでは、「多様な人材の活躍によるより良い社会の実現に向けて」さまざまな各種サービスを開発・提供しております。本セミナーでも最重要とお伝えした、1社1社様の課題の把握や、女性活躍支援などにご関心のあられるご担当者様は、どうぞお気軽に弊社窓口までお問合せください。
また、女性活躍支援について、wiwiw「キャリアと育児の両立支援プログラム」では、育児中の女性社員のキャリア意識を形成や、女性管理職候補者を育成につながるサービスを提供しています。
同プログラムでは、休業者自身が復帰後もキャリアと育児の両立をしてステップアップできるように、両立準備、キャリアデザイン、マネジメントスキル、ネットワーキング等、育児休業中の準備を促すためのサービスとして、2021年6月10日(木)より、育休中の学びに応じたデジタル修了証明書「オープンバッジ」の発行サービスを開始いたします。こちらも合わせてご確認いただけますと幸いです。
【次回セミナー予定】
- 6月29日(火)14:30 ~ 15:30
「2022年 男性育休に関する法改正に向けた対策 事例付き ~キャリアと育児の両立支援プログラム120%活用~」
2022年法改正に向け、男性育休推進をどのように社内で展開したらよいかお考えの企業様向けにプログラムを活用した男性育休の風土作りのポイントをお伝えしていきます。