介護アドバイザーの角田です。
パラリンピックで、車椅子ラグビーや車椅子バスケットの迫力に圧倒されました。
自分の体の一部のように車椅子を扱っていましたね。
高齢になると何らかの理由で歩行が困難になり、車椅子を使って外出したり家の中を移動したりする人が
増えます。
高齢者が利用する車椅子には、自走型車椅子(自分でタイヤを回すもの)、電動車椅子、介護型車椅子
(介護者に押してもらうもの)、リクライニング式車椅子(背もたれのみが後方に倒れるもの)、
ティルト式車椅子(座面と背もたれの角度を保ったまま車椅子全体が後方に傾くもの)、折り畳み車椅子
などがあります。
車椅子が必要になった場合、購入するかレンタルするかで迷いますね。
購入する場合、電動車椅子は10~50万円、電動以外の車椅子は3~10万円くらいが相場です。
福祉用具専門店では、用途に合ったものを紹介してくれたり、体のサイズに合わせて調整してくれたり
します。
ネットで値段やサイズ等を比較しながら購入することも可能ですが、注文後の変更・キャンセル・返品
・交換を受け付けない業者が多く、事前に試し乗りができないのが難点です。慎重に選びましょう。
また、福祉用具としての車椅子は、非課税です。
一方、業者による車椅子レンタルの値段は、月に3,000~10,000円で、5,000円前後が多いようです。
要介護2以上であれば介護保険で車椅子をレンタルできます。介護保険の場合、利用者負担は1割から3割で、1割負担の人なら月に300~1,000円で済みます。
レンタルのメリットは、身体状況の変化に合わせて違うタイプの車椅子に変更することが可能ですし、
点検やメンテナンスもしてもらえます。
介護施設に入所した場合、在宅介護サービスである福祉用具レンタルは利用できません。
施設に備え付けの車椅子を借りることになります。
筆者の母は、施設の車椅子は大きくて重くて使いづらいからマイ車椅子が欲しいと、軽量の車椅子を
購入しました。
座面の高さを母のひざ下の寸法に合わせて調節してもらったので、足でけって移動することができ
便利でした。チェックのシートにかわいいクッションを敷き、きんちゃく袋やマスコットをぶら下げて
愛用していました。
親と旅行に行ったり親が子供の家に泊まりに来たりするときだけ車椅子を利用したいなら、
業者の「都度レンタル」がお勧めです。
社会福祉協議会では無料で数日から数週間貸してくれるところもありますので、地域の社会福祉協議会に
問い合わせてみましょう。
車椅子の利用講習会があったら是非挑戦してください。
段差や坂道でどのように車椅子を操作すると安全かが学べますし、車椅子を他の人に押してもらう感覚を
体験することができます。
筆者も車椅子に乗せてもらったとき、自動車のように足でブレーキを踏みたいくらい怖くて、母の車椅子を押すときに注意するようになりました。
いつかは車椅子を使うかもしれないという視点を持って情報収集しましょうね。
つのちゃん
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