介護アドバイザーの角田です。
今年95歳になった父は胃がんサバイバーです。
62歳の時に胃の5分の4を切除しています。
手術は成功して、今でも普通食を食べてお酒も楽しんでいます。
父は健康診断で胃がんが見つかりました。
思い起こすに、父は健診を受ける数日前に、私の引っ越しの手伝いに来てくれました。
父は本を紐で縛るのがとても上手でその日も張り切って手伝ってくれました。
体調がよくなかったら片道2時間もかけて結婚した娘の引っ越しの手伝いに来ないと思うのです。
つまり、胃がんがあっても父は元気だったし、がんであることに気づいていなかったのでしょう。
手術で治る時期に健診でがんを発見できた父は本当にラッキーでした。
公益財団法人日本対がん協会は、2021年11月に、2020年のがん診断件数が前年よりも9.2%減少したと発表しました。
特に早期がんの減少が目立っていることが明らかになりました。
がんの罹患率が1割近く減少するとは考えにくいので、コロナ下で、がん検診の受診を控えた人が多かったことが要因の一つと考えられています。
父のように全く自覚なしにがんを発症していた場合、健診で見つける以外ないのではないでしょうか。
自覚症状が出てから受診して治療するよりも、健診で早期に見つける方が治癒率は高くなると思います。
今後、コロナが落ち着いても、がんを早期に発見できなかった人たちのがん治療が難しくなることが危惧されています。
私自身、2018年の健診で、便潜血検査の2つの検体のうち1つがプラスになり、E判定になりました。
早速医療機関で大腸内視鏡検査を受けたところ、大腸ポリープが複数見つかり切除してもらいました。
がんのもとになるポリープがあったことに驚くとともに、大事に至る前に取り除くことができてホッとしました。
身近に大腸がんになった人がいるので、それ以降、2回大腸内視鏡検査を受けて問題なしといわれています。
皆さん、コロナ下でも、ぜひ健康診断を受けてください。 親御さんにも定期的に健康診断を受けるように勧めてください。
健康診断を受けることは介護予防の大きな柱の一つです。
つのちゃん
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