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安全にお風呂に入っていただきましょう


wiwiw介護アドバイザーの角田です。

梅の花が咲き始めました。季節は確実に春に向かっていますが、まだまだ寒い日は続きます。

寒い夜もお風呂で温まるとよく眠れますね。市販の温泉の素(湯の花)をお風呂に入れて、家庭で手軽に温泉気分を味わっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ところで、皆さんの家では「一番風呂」に誰が入りますか。昔は家父長が入ると決まっていた家もあったようですが、この名誉ある一番風呂が命の危険につながっていることをご存知でしたか?

 

消費者庁が、家庭のお風呂で溺死した人が、2004~15年の間に約4万8400人に上ったことを1月27日に発表しました。約9割は65歳以上の高齢者が占め、「家庭での溺死事故は冬場に多く、温度の急激な変化などで失神したり、意識障害を起こしたりする恐れがある」と警告しています。また、東京都監察医務院の統計では、東京23区で14年までの10年間に起きた入浴中の事故死の約半数が、12月から2月の寒い時期に起きていたそうです。

 

リビングルームや寝室と違って、脱衣所や浴室には暖房装置がない家も多いのではないでしょうか。一番風呂が危険なのは、冷え切った浴室に裸で入っていくことになるからです。「あー、寒い」と湯船にいきなり飛び込んだら、血圧が急変動を起こしかねません。二番目以降は浴室全体が暖まって、一番目よりは危険が軽減していることでしょう。

 

冬場の浴室での事故を防ぐ方法を紹介します。
① 脱衣所・浴室に暖房装置をつける
② 脱衣所に火事の危険性が少ない暖房器具を置く
③ シャワーで浴槽に給湯して、湯気で全体を暖める
④ 浴槽のふたをしないで給湯し(お湯を沸かし)、湯気で全体を暖める
⑤浴室の床が冷たい場合はマットやすのこを敷く
⑥日中の暖かい時間帯に入浴する

 

浴槽に入るときの注意
① 手足をお湯で温めてからゆっくり入る
② ぬるめのお湯から入り、追い炊きをする

 

それから、入浴中の溺死ですが、浴槽の形態も関係していると思います。
私は、これまで自宅で6種類の浴槽を経験しています。今使っているものは、169センチの私が足をまっすぐ伸ばしてお湯につかることができます。とても気持ちよくて気に入っていますが、あるとき、お尻がツルッとすべって、頭がお湯につかりそうになりました。これが、小柄な人だったら頭まで沈んでしまったのではないかとゾッとしました。

 

高齢者にとって安全な浴槽は「体を伸ばして入る洋式の浴槽ではなく狭い浴槽だ」
という専門家の指摘に納得しました。

 

実父も義父も現在一人暮らしをしています。実父はトイレと洗面所(脱衣所)に電気ファンヒーターを置いています。義父は、介護保険のデイサービスでお風呂に入ってきます。義父は家で入るときは昼間の明るい時間に入るそうです。東日本大震災を経験した義父は、「停電で真っ暗になったら、服を着られない」と言っていました。

 

独りで不安な方は、ヘルパーが来ている間に入浴したり、銭湯を利用したりするのもいいでしょう。

 

一日の疲れをとり、身体を芯まで暖めてくれるお風呂。安心してお年寄りに入浴してもらえるように、
気を配りたいですね。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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