介護アドバイザーの角田です。
認知症を引き起こす危険因子として注目されているのが「難聴」です。
認知症を発症した人に難聴の人が多かったという調査結果から導き出されました。
耳からの情報が遮断されたことで脳の認知機能が衰えるのではと推測されます。
難聴は高齢者の問題だと思っている皆さんに警告です。
近年、難聴の患者が増えています。これからますます増えるであろうといわれています。
それは、多くの若者がイヤホンをしていることと関係があるそうです。
耳から入った音の振動を聴神経に伝えるのは、内耳の「有毛細胞」で、この細胞は一度損傷すると元には
戻りません。
どんな時に損傷するかというと、騒音を長時間聴いた時です。
大声でないと会話ができないカラオケやパチンコ店には長くても2時間までにしたほうがいいと医師に
言われました。
大音量のコンサートに行ったり、イヤホンの音量を上げて音楽を聴いたり動画を視聴したりするのも注意が必要です。静かな場所で聴くのはいいのですが、雑踏や電車の中では音量を上げないと聴こえませんよね。それが問題です。
有毛細胞が少しずつ壊れていることに気付かないでいるうちに、聴力検査で難聴と診断されるって
怖いですよね。
高い音から聴こえづらくなるそうで、実は私、18000ヘルツのモスキート音ならともかく、10000ヘルツの音が全く聴こえなかったことがあります。
耳鼻科の聴力検査は8000ヘルツが最高なので聴力には問題ないと言われたのですが、
すごくショックでした。耳の老化が進んでいるんだと落ち込みました。
ところが、数日後に再挑戦したら、しっかり聴こえました。
聴力も心身の疲労や自律神経が関わっているのかもしれないと思いました。
テレビのアナウンサーの声はよく聴こえるのに、最近の役者は活舌が悪くてセリフが聴こえない、
コンビニの店員がもぞもぞ言うので聴き取れない、
補聴器を着けたらよく聴こえるようになって、もっと早く着ければよかった、
聴こえに関することを話題にすると、たくさんの体験談が出てきます。
コロナ禍で親御さんと会うことはできなかったけれど電話で話せてよかったという方は大勢いらっしゃる
でしょう。
文字でのやり取りよりも声は多くを物語ってくれます。
「元気だよ」という声が元気でなかったり、「大丈夫」という声が不安そうだったり、子どもを
心配させまいとしているのではと気付きます。
電話で親御さんの異変を察知して、早めに対応できるといいですね。
高齢者だけでなく皆さんも難聴になったら、電話での会話はもちろん、親子でコミュニケーションを
とるのが難しくなってしまいます。
そうならないように、音量に注意をして、耳(有毛細胞)を守る暮らしをしましょうね。
つのちゃん
最新記事 by つのちゃん (全て見る)
- 住まいのエンディングノート - 2024.11.01
- 最期をどこで迎えるか - 2024.09.30
- MCI(軽度認知障害)を知っていますか - 2024.09.02