介護アドバイザーの角田です。
認知症は、2016年から介護原因のトップになりましたが、男性に限ると相変わらず脳血管疾患がトップです。女性に認知症が多いのは、90代以上の女性の7割は認知症であるという調査結果からもわかるように、女性のほうが超高齢者が多いためだと思われます。
さて、認知症や精神疾患のある方々を長年看てこられた看護師さんが、「患者さんはみんな同じです。
認知症だからとか精神病者だからとか、そういうものごとで見るとケアができないんです。一つの個性だと思っています。難しいものでなく、受けとめるしかないです。」とおっしゃっていました。
また、アルツハイマー型認知症だからとか脳血管性認知症だからという原因疾患による違いよりも、
一人ひとりの個性の違いのほうがはるかに大きいそうです。
別の方からは、「ある認知症の人が、〇〇さんの前だと笑っていて、●●さんの前だと粗暴になります。
認知症の症状の違いは、周りの人にあるのではないでしょうか。」という話を聞きました。
こんなふうなことを聞くと、「原因疾患を探して治療をしましょう」がふさわしい病気と、その人を
そのまま受け止めて、どのように一緒に暮らすかを考えるほうがいい病気があるように思います。
認知症ケアにもいろいろな考えがあって、みなさんにお役に立てる情報をこれからもお伝えしたいと思います。