wiwiw介護アドバイザーの角田です。
今年は、記録的な大雨による被害が各地で起きています。濁流が家々を襲い、平穏だった暮らしが倒壊していく様子を見ると胸がふさがり、被害にあわれた方々の無念さはいかばかりかと痛心に堪えません。
それは、東日本大震災の津波で家族や家を失ったり、放射能の影響で家に帰れなくなったりした方々と交流した際にお聞きした、無念さに通じるからです。
「夫も家も、すべて流されてしまったの」と淡々と話してくれる方に、どんな言葉を掛けたらいいかわからず、お話に耳を傾けるばかりでした。
「命が助かってよかった」、「家族が一緒に暮らせてありがたい」と、
東京に避難してきた方々は、つらい体験を感謝に変える強さをお持ちでした。
また、原発事故後、初めて一時帰宅が許されたとき、除染の関係から縦横70センチのビニール袋一つ分だけ持ち出しが許可されたという話を聞きました。
私だったら、短時間に本当に大切なものを選べないと思いました。
自分の人生の中の“とっておきのもの”って何だろう。
子孫に残しておきたいものがあるだろうか。
このようなことを考えるきっかけにもなりました。
「介護は突然やってきます。いざというときに備えて、親御さんのことを知っておきましょう。介護や医療に使える親御さんの年金や資産を教えてもらい、貴重品等の保管場所も共有しておくと安心です」と、介護セミナーでお話ししています。
これは、万が一、自然災害に遭遇したときの備えにもなるのではないでしょうか。
日頃から防災や災害にあったときの連絡方法や対応等を、親御さんを含めた近しい親族と話し合っておくといいですね。
また、防災グッズとあわせて、持ち出すとしたら何を選ぶだろうという観点で、家の中を見渡してみることもおすすめします。
この夏休みを、自分や家族が、何を大切にして暮らしているかを考える機会にしていただければと願います。
つのちゃん
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