wiwiw介護アドバイザーの角田です。
父「家に警察官が5人来たんだよ」
私「えっ、どうしたの?」
いきさつは、父は心臓に持病があるため、厳冬期の夜間はヒートショック※が心配なので夕方お風呂に入りました。ちょうどその時間に警備保障会社からの安否確認コールが聞こえてきたのですが応答できなかったので、お風呂から上がってからキッチンに置いてあるコントローラー(非常通報装置)のボタンを押しました。すると、父の印象ではその5分後、着替え終わったころに警察官が来たというのです。パトカーは、サイレンを鳴らさずにパトランプだけが光っていたそうです。
父は警察官から事情を聞かれ、緊急ボタンを押してしまったことに気づきます。警察官が念のためにと家の中を見回っている間に、警備保障会社のガードマンも駆けつけてきました。
安否確認コールに返事がなく、その後緊急ボタンが押されたので、警備保障会社は警察に通報すべき案件と判断したそうです。
父はガードマンから「誤報で駆け付けだが異常なし」と書かれた記録を受け取り、これからは緊急ボタンではなく相談ボタンを押すようにと念を押されました。また、緊急ボタンを押してから間違いに気づいて取消ボタンを押しても、緊急通報は取り消されずにガードマンが駆けつけることになっていると言われました。犯人が取消ボタンを押すかもしれないからだそうです。
警察官もガードマンも、「事故でなくてよかった」とやさしく言ってくれたので、父としては面目が保たれたようです。
実は、父は市の『高齢者用見守りサポート』を受け始めたところで、緊急時に通報先へ直接連絡できる通報器とペンダント型通報器の一式を自宅の電話回線に設置してもらっていました。
近くに住む叔父を筆頭に、妹と弟を連絡先に登録したので、叔父の家に今回の顛末について警備保障会社から電話連絡がありました。また、施錠された自宅内で倒れたときのために、自宅の鍵を預かってもらっているそうです。
「65歳以上、慢性的な病気があり常時注意が必要、同一敷地内及び同一建物内に通報できる親族が居住していない」という条件に合っているため、無料でこのサービスを利用しています。
父は携帯電話を持っているのですが、家の中では必要ないと電源を切っていたり、バッテリーが上がっていることも多いし、固定電話の隣に置いていたりします。これでは携帯電話の用を成さないし、家の中で倒れたときにSOSを発信できないのではと気掛かりでした。
今回のことは、大変なご迷惑をおかけしてしまいましたが、緊急ボタンを押せばすぐに駆け付けてもらえることを身をもって体験することができました。父は、ペンダント型通報機をいつも首からぶら下げているから安心だと申しております。
離れて暮らす親御さん、あるいは日中独居になってしまう親御さんに、このような見守りサービスがあることをお伝えしたくて、父の体験を紹介させていただきました。
※ ヒートショック・・・急激な温度変化による血圧変動に起因する健康被害
つのちゃん
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