wiwiw介護アドバイザーの角田です。
カーリング日本女子チームの「そだねー」を初めて耳にしたとき、いいなぁと思いました。
笑顔で交わされる「そだねー」に心惹かれて、準決勝も3位決定戦も第1エンドから最後まで応援しました。銅メダルに決まったときは、思わずもらい泣きしてしまいました。
「そだねー」は、仲間のことを信頼して、「それでいいと思うよ」、「それがいいね」とエールを送る言葉だと思います。そう言ってもらえるから、安心して作戦を話し合えるのでしょうね。また、「そだねー」は気持ちの良いあいづちだと思いました。
あいづちに関して、好きな詩があります。
『あいづち』 北原宗積(むねかず)
そうかい
そうかい
そりゃあ たいへんだったね
つらいはなしには
かおを くもらせ
なるほど
なるほど
そりゃあ よかった
うれしいはなしには
かおを ほころばせ
いまは
むかしほどのちからもない
じょうぶな はも
なびくかみも ない
あるものといえば
ふかいしわと
とりすぎたとしばかりの
おじいさん
だれがはなしにきても
やさしく あいづちをうっている
こんな風に話を聴いてくれるおじいさんがいたらいいなあと、小学生の男の子が言っていました。
大人だって同じですよね。
認知症に限らず、年をとると同じ話を繰り返すようになります。
親御さんに
「また、その話」
「何度も聞いたよ」
と言ってしまって、切ない気持ちになったことはありませんか。
自分の親に「そだねー」「そうかい そうかい」はちょっとというなら、
「そうだね」
「そうなのね」
「そうそう、そういうこともあったね」
と、あいづちを打ってみませんか。
きっと笑顔で話ができると思います。
人と話すことは認知機能低下予防に効果があると証明されています。
よいあいづちはそれをパワーアップしてくれますので、「そだねー」を親御さんとの会話に取り入れてみてはいかがでしょうか。
つのちゃん
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