育児や介護を支援する人材コンサルティング会社「wiwiw」(東京・新宿)の山極清子社長は「1年以上の育休でも問題ない」と話す。重視するのはその期間をどう過ごすか。「深夜まで働く夫を支えるだけではダメ」。
仕事から離れているからこそできる自己研さんを勧める。
同社が休業者の能力向上のために提供する「プレゼンテーション能力」「情報セキュリティー」などのオンライン講座は約550社が利用。乳児の世話をする間にも使いやすく、15分ごとに区切って受けられる。
次女(1)の育休中の1年間で英語検定試験「TOEIC」の対策講座などを受けた帝人ファーマのMR(医薬情報担当)鵜篭留衣さん(33)は「空いた時間を有効に使おうという意識が、復帰後の時間管理に生きる」。帝人グループでは育休取得者の約6割が利用するという。
育休1年は長すぎない?(日本経済新聞 2015年10月3日 31面)