標準学習時間:60分
講座概要
人口構造や両立環境の変化を背景に、仕事と介護の両立支援の重要性はますます高まっています。たとえば、2025年には団塊世代が75歳以上となることから、施設や介護人材の不足、現役世代の負担増など、さまざまな問題が起きると予測されており(介護の「2025年問題」)、その影響は、企業・団体で働く従業員にもおよぶでしょう。介護の必要な人の数が増え、以前に比べて介護直面時の負担も増している中、企業・職場が従業員の両立を支援することは「介護離職の防止」だけでなく、介護の影響により生産性が低下する「プレゼンティーズム」対策の観点からも重要な取り組みです。
本講座では、仕事と介護の両立を進める上でのキーパーソンである管理職を対象に、仕事と介護の両立支援に必要なマネジメントについて学びます。
両立支援が必要な背景や、介護との両立の実態、介護のプロセスと働き方への影響について、さまざまなデータを通して学びながら、仕事と介護の両立支援に必要な「新しい考え方」を身につけ、日々のマネジメントに活かせるようにします。
ポイントを凝縮した講義を受講して、最後に今後に向けた行動宣言を行うことで、意識と行動の変容を促します。あわせて、部下の両立を支援していく上でのハードルや、勤務先に求めることを尋ねることで、現場の声を知り、企業としての取り組みに活かしていくことも可能です。
講師によるセミナー形式で受講しやすく、さまざまな形でご活用いただけます。
集合型の管理職研修の代替や、仕事と介護の両立について学ぶ他講座のステップアップ講座としてもぜひご検討ください。
<特長>
○「介護離職防止」だけでなく「プレゼンティーズム」の視点を持ち、従業員の両立の”質”に着目できる。
○介護のプロセスと、働き方に影響するメカニズムを知り、適切な対応のポイントを理解する。
○育児の両立支援との違いをふまえ、介護特有の課題に合った支援方法を身に着ける。
○アンコンシャス・バイアスの影響をふまえ、ハラスメントへの留意を促す。
○セルフチェックの回答や行動宣言のワークを通じて、受講者の気づきと行動を促す。
○講師出演によるセミナー形式動画で、実際に講義を受講しているようなライブ感がある。
○両立支援やマネジメントにおけるハードルや、勤務先に求める支援内容など、管理職が現場で感じているニーズを知ることができる。
学習目標
(1)仕事と介護の両立支援が必要な背景を理解する
(2)仕事と介護の両立に関する実態を把握する
(3)介護のプロセスや働き方への影響を知る
(4)介護をする部下の両立を支援するためのポイントを理解する
(5)日ごろのマネジメントを振り返り、不足部分の改善など、今後のアクションにつなげる
目次
- はじめに
- 仕事と介護の両立支援~セルフチェック
- レッスン1 なぜ、仕事と介護の両立支援が必要なのか
- レッスン2 仕事と介護の両立に関する実態
- レッスン3 介護のプロセスと働き方への影響
- 確認テスト1
- レッスン4-1 部下の仕事と介護を両立させるための3つのアクション
- レッスン4-2 アクション(a) 相談しやすい雰囲気をつくる
- レッスン4-3 アクション(b) 部下が仕事と介護を両立するためのポイントを理解する
- レッスン4-4 アクション(c) 働きやすい職場づくり
- 確認テスト2
- おわりに
- 行動宣言
執筆・監修
講座制作者
株式会社wiwiw