女性管理職登用に必要な施策とは何か?
本書は、資生堂の女性管理職登用に実際に取り組んで来た著者が導き出した「デュアル・アプローチで進める女性活躍」を説いた手引書です。著者の博士論文『日本的雇用慣行を変える「ダイバーシティ経営」―女性管理職登用が経営パフォーマンスに与える影響―』をベースにしています。
どのように行動計画を策定し、実践するのか?
本書の本編Ⅰでは、企業の女性活躍が遅れている要因として日本的雇用慣行である固定的性別役割分担と長時間労働をあげ、女性の活躍を実現するにはジェンダー・ダイバシティ施策を単独で進めるのではなく、これとワーク・ライフ・バランス施策を同時に進める「デュアル・アプローチ」が効果的であると説いています。
組織成果をあげることのできる推進体制とは?
本編Ⅱは、資生堂が1987年から始めた女性管理職登用への取り組みについて、2016年3月までの軌跡を具体的に述べています。
本書の内容
1987年から2016年3月までの女性管理職登用推進の軌跡
- 第一章プロセス・イノベーションのはじまり
- [女性管理職登用の胎動期]
- 第二章女性管理職登用のグランドデザイン
- [女性管理職登用の基礎固め期]
- 第三章ジェンダーフリーへの挑戦
- 第四章先進的な仕事と育児の両立支援
- [女性管理職登用の発展期]
- 第五章アクションプラン20の策定と推進
- 第六章アクションプラン15と人事制度の転換
- 第七章ジェンダー・ダイバーシティ施策とWLB施策の統合・推進
- [女性管理職登用の成熟期]
- 第八章キャリアアップと働き方改革